一人暮らしで得たもの

私は高校卒業後、県外の短大への進学が決まっていました。

初めての一人暮らしの始まりでした。

アパートへの引越しは、入居先のアパートが家具付きだったこともあり荷物はほとんどなかった為、引越業者には依頼せず、両親にも一緒に入居先に来てもらい、自分達で引越しを終えました。

引越しを終えた翌々日、両親が車に乗り込み、車が走り出すと同時に寂しさが込み上げてきて、涙が止まりませんでした。

でも、感傷に浸る間もなく、すぐに学校が始まり、新しい友人が出来たことで、だんだんと一人暮らしの寂しさもまぎれていきました。

ただ、アパートに帰って誰も居ないことが予想以上に寂しさを募らせました。

夜も一人でいる事を意識しなくていいように、テレビを常につけていました。

毎日自分でお弁当を作って、帰宅して買い物に行き夕食を作る。

一人で食べた後、後片付けをしてお風呂を洗い、また眠る。

慣れないうちは、日々の家事が面倒で時間ばかりかかっていましたが、慣れていくうちに楽しさを見いだせるようになりました。

それと同時に当たり前のように、身の回りの世話をしてくれていた母への感謝の気持ちが溢れました。

そして、毎月こっそりとお小遣いを送ってくれていた父に、改めて愛情を感じました。

一人暮らしをして一番よかったと思うことは、ありがちですが、両親への感謝の気持ちを改めて感じることが出来たことです。

短大を卒業して、実家に帰ってからは目覚めたように家事を手伝い、両親との時間を大切にするようになりました。