懐かしい一人暮らしの時の快適なお風呂

広い道路沿いのマンションに一人暮らしをしていた事があります。 窓の外には4車線の道路があり、目の前は信号で、車が止まると少し静かになり、 また走り出すと煩くなるなんて生活をしていました。

角部屋だったので、全部の窓を開けているとほとんど道路脇で生活を野宿しているような ものでした。 電話がかかってきても呼出音に気がつかなかったり、何とか気がついても電話先の声が聞こえず、 部屋の窓を全部締め直してから話す、なんて生活でした。

そんな煩い部屋でも、以前のお風呂のなかったアパートとは別世界で、 一人暮らしの私にはちょっと広いのではと思える程の、お風呂がついていました。 四畳半程の広さに湯船が壁際に置かれていて、湯船のちょっと上には広めの窓がついていて、 湯船に浸かりながら窓から湯気が流れていき、 湯気の隙間から夜空を眺める事ができると言うとてもいいお風呂でした。

星空を眺めながら、湯気に包まれながらのんびり湯船に浸かっているのは最高でした。 窓からの車の騒音もちょっと温泉地の川の流れの音にも聞こえ、 お風呂に入っている時はちょっと贅沢な一人暮らしを楽しんでいました。 車が毎日外を走っているのですから、排気ガスは凄い事になっていたのでしょうが、 お風呂に入っている時だけは、新鮮な空気を吸っている気持ちになっていられたものです。

お風呂を出ても裸のままで部屋に戻ってきて、ちょっと軽く羽織ってビールを一杯、 なんて夢のような一人暮らしでした。 そんな部屋も2年程で引越しをして、そのマンションも数年後には建て直されましたが、 今でもその時のお風呂の事は、懐かしく心の中にあります。